紙袋の『口折り(折り返し)』構造を徹底解説|強度・美観・コストにどう影響するか?

紙袋の「口折り(折り返し)」は袋の上部を内側に折り込んだ構造であり、これは単なるデザインではなく、強度・見た目・コストに直結する重要な要素です。

そこでこちらの記事では、図解を交えて口折りの意味や種類、役割を徹底解説していきますので紙袋をデザイン・発注する担当者や、ブランドイメージを重視したい方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。

口折とは?

紙袋を手に取ったとき、袋の上部が内側に折り返されている部分。
これが「口折(くちおり)」、または「折り返し」と呼ばれる部分です。

口折は、紙袋の口元を内側に数センチ折り込んだ加工で、強度・見た目・コストに大きな影響を与える重要な構造です。

紙袋は、袋の「口折」「マチ(側面の折り込み)」「底」「胴体」「持ち手」がそれぞれ分かれており、口折はまさに袋の最上部に位置します。
一般的に見過ごされがちですが、実は袋全体の完成度を左右するパーツなのです。

紙袋の構造と各種名称

基本の部位名称

紙袋は大きく以下の部位に分かれます。

部位説明
口折袋の口部分を内側に折り返した部分
マチ袋の側面にある折り込み部分
荷物を支えるベースとなる部分
袋のメインとなる本体部分
持ち手紐やハンドルなど、手に持つための部分

図解で見る構造一覧

紙袋の断面図を使うと、各部位の位置関係が直感的に理解できます。
とくに「口折」がどこなのかを示すことで、初心者でも違いが分かりやすくなります。

よく使われる「口折」の別称

業界によっては「口返し」「見返し」と呼ばれる場合もあります。
地域や印刷・製袋業者ごとに表現が異なるため、複数の言い回しを知っておくとスムーズです。

口折の種類

シングル折り

もっとも一般的な仕様で、袋の上部を一重に折り返したもの。
コストを抑えつつ基本的な強度を確保できます。

ダブル折り

折り返しを二重にすることで強度が増し、高級感も演出できます。
ハイブランドや高級ギフト用紙袋に多く採用されています。

折り返しなし

簡易的な袋や大量配布向けノベルティ袋で用いられます。
コストは最小限ですが、強度や美観は劣ります。

折り返しの深さによる違い

折り返しを深くすればするほど強度が増し、見た目も上質になりますが、その分コストも上がります。
逆に浅めにするとコストダウンになります。

口折の役割

強度面での役割

紙袋は中に物を入れて持ち運ぶため、破れにくさが重要です。
口折は袋の口周りを補強し、特に持ち手を取り付ける部分の強度を高めます。

美観面での役割

折り返しによって袋の口元がスッキリ仕上がり、高級感を演出します。
ブランドショップが採用する理由のひとつです。

コスト面での役割

折り返しは材料を多く使い、加工工程も増えるため、コストに直結します。
大量生産時には数円単位の違いが全体の費用に影響します。

口折をつけることによるメリットとデメリット

メリット

・強度が増すため、重い荷物にも耐えやすい
・美観が良くなり、ブランドイメージを向上
・高級感が出ることで商品の付加価値が上がる

デメリット

・コストが上がる
・折り返し部分の分だけ重量増
・材料使用量が増えるため環境負荷が懸念される

製造工程と加工上の注意点

折り返し加工の流れ

製袋機で袋を成形する際、上部を折り返して圧着します。
この工程で均一に折れていないと見た目の品質が下がります。

糊付けと持ち手の関係

持ち手(丸紐や平紐)を取り付ける際、折り返し部分に糊付けするのが一般的です。
糊の強度不足は破損につながるため注意が必要です。

印刷との関係

デザインを印刷する際、口折部分にロゴや文字がかかると折り返しで隠れてしまいます。
印刷データ作成時に折り返し分を考慮することが必須です。

口折あり/なしの比較

見た目の比較

・あり:高級感・完成度が高い
・なし:簡易的・ローコスト感

強度の比較

・あり:破れにくく、重い荷物に対応
・なし:軽量物向け、強度は低い

コストの比較

・あり:紙の使用量+加工費が増える
・なし:安価で大量配布に適する

一覧表まとめ

項目口折あり口折なし
見た目高級感あり簡易的
強度強い弱い
コスト高い安い
用途ブランド・高級品ノベルティ・簡易袋

利用シーン・事例紹介

高級ブランド袋

高級ブランドショップのショッパーでは、深めの口折りや「ターントップ仕様」がよく採用されます。
この構造は紐穴や折り筋を隠せるため、表面がすっきりと見え、高級感とデザイン性の両立が可能になります。
さらに、強度も増すため、重い商品を入れても型崩れしにくいのが特徴です。

食品用袋(ベーカリー・パティスリーなど)

ケーキ店やベーカリーでは、強度とコストのバランスを考慮した浅めの口折りがよく使われています。
浅めの折り返しは材料の使用量を抑えられるため、コストを低減しつつも、袋口に適度な補強を加えることができます。
これにより、パンやケーキのような中程度の重量物を入れても型崩れしにくく、見た目の美しさも保てます。
さらに、印刷デザインが口折り部分にかかりにくいため、ブランドロゴや店舗名を綺麗に見せられるのも食品袋ならではのポイントです。

ノベルティ袋(展示会・イベント向け)

展示会や企業イベントでは、折り返しなしの簡易袋が採用されるケースが多くあります。
例えば、新製品カタログやパンフレット、試供品を配布する際には、軽量で短時間の利用が前提のため「コストを最小限に抑えられる折り返しなしタイプ」が適しています。

特に展示会場での大量配布や、街頭でのサンプリングイベントなどでは、1,000枚単位の注文が多くなるため、少しでも紙の使用量を減らすことが重視されます。

このタイプは、持ち帰るまでの「一時的な利用」が目的なので、強度よりコスト優先。
その一方で、シンプルな構造のため印刷範囲が広く、企業ロゴやキャンペーンデザインを大きく入れやすいというメリットもあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 口折りは必ず必要ですか?

必須ではありません。
強度や高級感を求める場合に推奨されます。

Q. コストを抑えるにはどうすれば?

折り返しを浅めにするか、折り返しなしにすることでコスト削減が可能です。

Q. 印刷デザインはどう影響しますか?

ロゴや文字が折り返しで隠れないよう、デザイン時に調整が必要です。

Q. エコ素材の袋でも口折りは作れる?

クラフト紙や再生紙でも口折り加工は可能。
ただし厚み調整や耐久性に注意が必要です。

まとめ

紙袋の口折りは、強度・美観・コストを大きく左右する重要な構造です。
シングル折り・ダブル折り・折り返しなしなどの種類があり、用途に応じて最適な仕様を選ぶことが求められます。

ブランドのイメージ戦略やコスト管理に直結するため、紙袋を設計する際には必ず考慮すべきポイントといえるでしょう。

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