製袋機の種類とその違い|貼り機・自動製袋ラインの構造と紙袋の仕上がり精度

紙袋やポリ袋を大量生産するうえで欠かせない「製袋機」は一見すると似たような機械が多く、名称も業界や用途によってバラバラに呼ばれるため、違いがわかりにくいものです。

そこでこの記事では製袋機について徹底的に解説いたします。
「製袋機とはなにか?」という基礎から、プラスチック袋用と紙袋用の種類・仕組み・メリット・選び方まで役立つ情報をまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。

製袋機とは?

画像:chatGPT

製袋機とは、紙やプラスチックフィルムを加工して「袋」を自動で作る産業機械のことです。
紙袋だけでなく、スーパーで配られるポリ袋、コンビニコーヒー用の耐水紙袋、クリーニング店のランドリーバッグなど、日常的に目にする袋の多くは製袋機で作られています。

製袋機の基本構造は非常にシンプル。

原料を供給 → 折る/シールする → カットする → 糊付けや仕上げ

という流れです。
構造についての詳細については後述しますが、用途に応じてアタッチメントや加工方法を変えることで、多彩な袋を作れるのが特徴です。

製袋機を使うメリット

製袋機による生産効率の向上

手貼りや半自動機では数十枚が限界でも、製袋機なら1分間に数百枚の袋を安定して製造できます。
特に輪転式(ロール紙・ロールフィルム対応)は高速稼働と長時間の連続運転に強く、食品・日用品のように大量ロットが求められる業界で欠かせません。

製袋機で得られる品質の安定性

自動制御により、袋のサイズ精度・シール強度・直角性が均一に保たれます。
ブランド向け紙袋や飲料カップ袋など、不良率を減らし安定した品質が必須の製品に最適です。

製袋機導入によるコスト削減

人件費の削減はもちろん、歩留まり向上による材料ロス削減やランニングコストの最適化にもつながります。
初期投資は必要ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスの高い設備投資といえます。

製袋機の仕組み

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製袋機の原料供給工程

製袋機は、袋の種類に応じて異なる原料をセットします。
プラスチック袋ならポリエチレンやポリプロピレンのフィルムロール、紙袋ならクラフト紙やコート紙をロール紙やシート紙で供給します。
原料が安定して送り込まれることが、生産効率と仕上がり精度の基本になります。

製袋機の印刷・折り・糊付け工程

袋の外側にロゴやデザインを印刷し、その後、折り加工と糊付けで袋の形を整えます。
紙袋ではホットメルト(熱で溶かす接着剤)や水性糊を使い分け、強度と見た目の両方を確保。
アパレル用ショッパーや食品袋などでは、この段階がブランドの印象に直結します。

製袋機のシール・裁断・仕上げ工程

ポリ袋は熱シールで底や側面を閉じ、紙袋は糊付けと圧着で成形。
最後に自動裁断でサイズを揃え、完成した袋が積み上げられます。
スーパーのレジ袋やカフェのテイクアウト袋など、用途ごとに調整された仕上げが行われます。

製袋機の自動制御と品質管理

最新の製袋機にはセンサーやカメラ検査が搭載され、不良品を検出しながらリアルタイムで補正できます。
これによりサイズ精度や糊付け強度が一定に保たれ、大量生産でも高品質を安定して供給できます

製袋機の種類

製袋機は大きく分けて2つ「プラスチック袋用」「紙袋用」に分かれます。
呼び方が異なっても仕組みは共通している場合が多いため、理解のコツは「用途と構造」をセットで覚えることです。

プラスチック袋用製袋機

ポリ袋・ゴミ袋・ランドリーバッグなど、フィルム素材をシール加工して作るタイプです。
代表的な種類は次の4種類です。

ボトムシールタイプ

最も一般的な方式。
袋の底を熱シールで閉じる仕組みで、スーパーのレジ袋や日常的なポリ袋の多くがこれで作られています。

平折りゴミ袋タイプ

フラットに折りたたんだ形のゴミ袋を製造するタイプ。
自治体指定のゴミ袋などに採用されることが多いです。

ロール巻き穴あきバッグタイプ

袋をロール状に連ね、ミシン目で1枚ずつ切り取れるタイプ。
スーパーやドラッグストアで見かける「ロール袋」に利用されます。

ランドリーバッグタイプ

クリーニング店で使用される、肩部分に穴が空いた長尺袋を製造するタイプ。
衣類用に特化した派生機です。

これらは基本的に 「ボトムシール製袋機」の派生形 で、呼び方は用途や加工内容の違いに基づいています。

紙袋用製袋機

紙袋は「底の形」と「ハンドルの種類」で呼び分けられます。
代表的な5つの機種を整理してみましょう。

角底高速輪転製袋機

ロール紙を使い、大量の角底袋を高速で製造するタイプ。
食品や日用品向けの定番袋に広く利用されています。

平底高速輪転製袋機

底がフラットな袋を作るタイプ。
パン袋や雑貨袋など、軽量物の包装に最適です。

丸紐把手付角底輪転製袋機

角底袋に丸紐ハンドルを自動で取り付ける機械。
アパレルショップやブランドショップの高級ショッパーでよく採用されています。

平紐把手付角底輪転製袋機

平たい紙紐ハンドルを付けるタイプ。
スーパーや量販店で見かける実用的な紙袋の多くがこの方式です。

把手付角底枚葉製袋機

ロール紙ではなく、一枚ごとのシート紙(枚葉)を加工するタイプ。
小ロットやオーダーメイド、高級紙袋に適しています。

紙袋用は基本的に「角底袋」をベースに、ハンドルの種類(丸紐/平紐)や紙の供給方法(ロール/枚葉)で名称が変わっているだけ、と理解するとスッキリします。

製袋加工方法の特徴

画像:chatGPT

・自動化ライン(輪転):高速・大量生産に強い。食品・日用品の量産に向く。
・枚葉自動製袋:小ロット・多品種対応に適し、高級紙袋やオーダーメイド品で活用。
・手貼り製袋:高級ブランド袋では今も需要あり。仕上がりの質感・精度が高い。

生産規模で選ぶ製袋機

大量ロットを安定供給するなら輪転式製袋機が最適です。
食品や日用品のように数万枚単位で必要になるケースに強みがあります。
一方、枚葉タイプの製袋機は小ロット・多品種に向いており、オーダーメイドや試作にも対応可能です。

袋の種類で選ぶ製袋機

紙袋用製袋機は折り・糊付けが中心、ポリ袋用製袋機は熱シールが基本と構造が異なります。
兼用機はほぼ存在しないため、最初に「紙袋かポリ袋か」を明確にして選ぶことが重要です。

コスト・メンテナンスで選ぶ製袋機

新品は高額ですが長期稼働に安定性があります。
中古製袋機は導入費用を抑えられる反面、部品供給やメンテ体制を必ず確認しましょう。

仕上がり精度で選ぶ製袋機

ブランド袋や高級紙袋は直角性や糊付け精度が重視されるため、高精度制御機能付きの機械が向いています。
逆にスーパーの買い物袋やゴミ袋は、大量生産と低コストが優先されます。

よくある質問(FAQ)

Q. 製袋機は中古でも導入できますか?

A. 中古市場は活発ですが、部品調達やメンテナンス性を確認する必要があります。
長期稼働を考えるなら新品のほうが安定します。

Q. 手貼り製袋はまだ需要がありますか?

A. はい。
特にブランド袋や高級品では「手貼り=付加価値」として残っています。

Q. 紙袋とポリ袋で同じ製袋機は使えますか?

A. 基本的に別。
紙袋は折り・糊付け、ポリ袋は熱シールが中心です。

Q. 小ロット対応の製袋機はありますか?

A. はい。
ロール紙を使う大量生産用とは別に、一枚ずつの紙を供給して加工する「枚葉製袋機」があります。
これはオーダーメイドや試作に向いていて、ブランド袋など少量生産でも高い精度で仕上げられるのが特徴です。

まとめ

製袋機は、効率的な袋生産と品質確保に欠かせない機械です。
種類が多く複雑に見えますが、実際には「ポリ袋用(ボトムシール系)」と「紙袋用(角底系)」をベースに、用途やハンドル仕様で呼び方が変わっているにすぎません。

導入時は生産規模・袋の種類・コスト・仕上がり精度を軸に選定することが重要です。
効率化・コスト削減だけでなく、ブランドイメージや環境対応も見据えて最適な製袋機を選びましょう。

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