耐水仕様の紙袋をオーダー制作するための基礎知識 | 撥水・防滴・ラミ加工別に解説

近年、アパレルや飲食業界を中心に雨や水濡れに耐えられる耐水仕様の紙袋へのニーズが高まっています。

しかし、ひと口に「耐水加工」といっても、表面加工・素材選定・内側加工など方法はさまざま。
耐水レベルやコスト、見た目の質感も大きく異なります。

そこでこの記事では、紙袋を耐水仕様にするための基礎知識を徹底解説いたします。
撥水加工、防滴加工、ラミネート加工の違いや、それぞれに適したシーン、さらにオーダー制作時に注意すべきポイントまで整理しましたのでぜひ最後まで見ていってくださいね。

耐水性の高い紙袋を作る方法

紙袋はそのままでは水に弱く、雨や飲み物の水滴で簡単にシミができてしまいます。
そのため、オーダー制作では用途に合わせて耐水性を高める工夫が必要です。
主な方法は次の3つです。

①表面加工で水を弾く

PP加工やラミ加工、撥水コートなどを紙袋の表面に施す方法です。
水滴や汚れを防ぐだけでなく、印刷面の保護や高級感の演出にもつながります。
アパレルやギフト用に人気の加工です。

②耐水紙を使う

耐水クラフト紙や合成紙をそのまま袋に使うタイプです。
フィルムを貼らずに紙らしい風合いを残せるため、アウトドアブランドや食品系ショップに選ばれやすい素材です。

③内側加工で水や油を防ぐ

袋の内側にPEフィルムを貼るなど、内側から液体の浸透を防ぐ方法です。
テイクアウト用や油分のある食品袋に多く採用され、実用性の高さが特徴です。

ポイントは「どの程度の耐水が必要か」を決めてから仕様を選ぶこと。
雨に数分耐えられれば良いのか、食品の油や氷の水滴にも対応したいのかによって最適な加工方法は変わります。

表面加工の種類

もっともポピュラーな方法が表面加工です。
見た目を高めつつ、印刷保護や耐久性もプラスできるため、幅広い業種で採用されています。
ここからは、加工の種類をその特徴と一緒にご紹介していきます。

PP加工(グロスPP/マットPP)

ポリプロピレンフィルムをラミネートする加工。
防水性もあり印刷をしっかり保護。
加工方法には「グロスPP」と「マットPP」の2種類があります。

・グロスPP:ツヤ感があり華やかな印象
・マットPP:落ち着いた質感で高級感演出


いずれもアパレルやギフト袋の定番加工です。

ラミネート加工(PETラミ/ナイロンラミなど)

PETやナイロンフィルムを圧着する方法。
特徴は以下の通りです。

・PPよりもさらに強度・耐水性が高い
・重量物や高級ブランド袋に適する
・長期保存にも強い


ワンランク上の仕上がりを求めるブランドに人気の加工です。

UVニス加工(クリアコート)

紙表面に透明ニスを塗布する方法
特徴は以下の通りです。

・軽度の撥水+印刷の保護
・コストが安く、大量配布袋に向く
・高級感は出しにくいが、低予算イベントで定番

耐水紙を使う方法

加工ではなく原紙自体を耐水クラフト紙や合成紙にする手法。
特徴は以下の通りです。

・紙らしい質感を残せるのがメリット
・撥水性能は高く、アウトドアや食品ブランドで人気
・フィルム不使用のためリサイクル適性も良好

内側ポリエチレン貼り(PE貼り)

袋の内側にPEフィルムを貼る方法。
特徴は以下の通りです。

・液体や油分が染み出さない
・食品・飲料用紙袋に多用
・外観は紙そのままなのでブランド感を損なわない

パラフィン加工(ワックス加工)

紙にロウを染み込ませる伝統的な加工。
特徴は以下の通りです。

・防滴性があり、食品包材やカジュアルブランド袋で採用
・紙の質感を残しつつ防水性を確保できる

ニス引き加工(油性ニス)

印刷段階で全面にニスを塗布する加工方法。
特徴は以下の通りです。

・安価で軽い防滴効果
・大量配布用や展示会配布袋でよく見られる

フッ素コート/撥水コート

紙表面に撥水剤を塗布する加工方法。
特徴は以下の通りです。

・雨や水滴に強い
・紙の質感を残したまま加工できる
・環境対応型の水性撥水コートも登場し、エコ志向ブランドに注目されています

撥水・防滴・ラミ加工の違い

耐水加工と一口に言っても、強度には段階があります。
ここでは代表的な3つの方法を整理します。

撥水加工

紙の表面に撥水剤を塗布し、水滴や小雨を弾くレベルの加工です。
短時間の使用や軽度の耐水性で十分な場合に向いています。

防滴加工

ニスやワックスなどを使い、軽い水濡れには耐えられる仕様です。
ただし長時間の浸水や強い雨には弱く、あくまで一時的な対策です。

ラミ加工

PETやPPなどのフィルムで全面を覆う方法です。
耐水性・耐久性ともに最も高く、高級感を演出できるのも特徴。
アパレルやブランドショップでよく使われます。

この違いを理解しておかないと「思ったより水に弱かった」「必要以上にコストをかけてしまった」といった失敗につながるので要注意です。

どんなシーンにおすすめか?

アパレル・セレクトショップ

マットPPやラミ加工を施した紙袋は、雨でも安心。
ブランドイメージを高めつつ高級感を出せます。

飲食店・食品テイクアウト

油や水滴がつきやすい食品袋には、内側PE貼りや耐水紙が最適。
アイスドリンクや揚げ物でも染みにくい。

ギフト・イベント用途

光沢PPやラミ加工なら、華やかで見栄えが良い紙袋に。
引き出物や展示会ノベルティで活躍します。

アウトドア・エコ志向ブランド

耐水クラフト紙やフッ素コートは、紙らしさを残したまま機能性をプラス。
エコ訴求にもつながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 完全防水の紙袋は作れる?

A. 完全防水は難しいですが、ラミ加工やPE貼りをすれば実用的なレベルの耐水性が得られます。

Q. 耐水加工をするとリサイクル性は落ちる?

A. はい。
PPやラミフィルムは分別が必要です。
リサイクル性を重視するなら撥水コートや耐水紙が推奨されます。

Q. 少ロットでも対応可能?

A. 既製品に名入れする方法なら少ロット可。
フルオーダーの場合はある程度のロットが必要です。

I Love Paper Bagでもラミネート加工による防水加工を施したオリジナル紙袋の製作が可能で、イベントやポップアップショップなどで発注されるお客様がいらっしゃいます。

完全オリジナルオーダーの場合は500部から可能ですが、それ以下でも対応可能(ただし多少割高になってしまいます)です。

またセミオーダーの場合は50枚からできます。

まとめ

耐水仕様の紙袋は、加工方法や素材選びで性能が大きく変わります。

・PP加工やラミ加工は高い耐水性と高級感を両立
・撥水コートや耐水紙は「紙らしさ」と「環境対応」の両立に有効
・内側PE貼りは食品・飲料向けに最適


つまり「どの程度の耐水が必要か」を見極めることがオーダー制作の第一歩です。
ブランドイメージや用途に合わせた最適な選択をすることで、見た目・機能・コストのバランスを取った紙袋が完成します。

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